或るロマンセ

男の目の前には、ファンタ2本と黒いコーラが1本。 だが別段、男はファンタ好きという訳でもない。 「何でこんなことに。」 男の口から呟きが漏れる。 「何で、こんな、ことに…」

話は少しだけ遡る。

先日、最近のお気に入りと称して 黒いコーラのネタを書きましたが、 今日起こったちょっとした事件。
	問題の自販機

少し買いたいものがあって近所のお店に行き、
目指す品物を首尾良く手に入れたその帰り道、
「いつものコーラ、飲みたいなぁ」と考えた猫目でした。

問題の自販機の前に立ち、
小銭を入れて黒いコーラのボタンを押下！(←この辺職業柄)

「…アレ？」

そこには、紛う事なきファンタグレープが。

隣のボタン押し間違えたのかにゃ？
あわてんぼさんだなぁ、などと独りツッコミしつつ、再度120円投入！
今度こそ、間違いなく黒いコーラのボタンを押す！

「…あれれれ？」

またしても、ファンタグレープ。

…電話しました(T-T)。
以下経緯。

猫目「すみませーん、自販機に書いてあったので電話したんですがー。」
(↑クレーマーらしからぬ明るい声(営業用))
受「どういった御用件でしょう？」

猫目「実は、コーラのボタン押したらファンタが出ちゃったんですよ、それも再現性ありで。」
受「それは、、、申し訳ございません。」

電話受付のお姉さんにひとしきり謝罪して貰った後、
後日郵便為替にて返金する旨や、出た商品は持ち帰って良い旨の説明を受けます。

猫目「でも、コーラ飲みたいんです、黒いの…」
受「…申し訳…」

猫目「ひょっとしたら、

ファンタ押したらコーラ出てきませんかね？」

少し躊躇したお姉さんでしたが、
受「試して頂いてもよろしいですか？
　もし違うものが出ても、返金するということで。」

やってみました。
ちゃりんちゃりん、ぽち、がらがら。

猫目「出ました!　黒いコーラ!!」(嬉)

受「あ、よかったー♪」(心なし嬉しそう)

ということで、逆に入れられてたんですね、ファンタとコーラ。
機転の利いたお姉さんにも感謝です。

こうして苦労して手に入れた黒コーラ。 味は普通でしたが。

とは云え、休日だというのに丁寧に対応してくださった
コカ・コーラセントラルジャパンのお姉さん、
ネタ提供、どうもありがとうございました。

してみるもんですね、電話。

ちなみに、タイトルの『或るロマンセ』(五代ゆう/『帰還-異形コレクション』収録作品 )は
本文中の内容とは何の関わりもありません。思いついただけ(^-^;