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2025.01.24
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2006.05.28
降り止まぬ雨の日曜日、
珈琲入れてショパン聴きつつ、今日は一日読書の日。
…でも起きたのは16:30…orz

今日読んだのは、
水冥き憂いの街 死都ヴェネツィア 龍の黙示録 (篠田真由美/祥伝社ノン・ノベル)

謎の鎌倉在住覆面作家(半分嘘)・竜緋比古氏の
活躍する『龍の黙示録』シリーズ第6弾。

元々『建築探偵』シリーズで、
繊細にして緻密な複線、
男ばかりの花のないキャラクターたち、
果てしなく暗い設定と救いの無い結末等を著してきた作者が、
ここぞとばかりに肩の力を抜き、思い切り好きなものしか書かない、
息抜きのような『龍の黙示録』シリーズ(褒めてます)。

キリストの血を受けた不死身の吸血鬼が主人公とあって、
主人公最強菊地系伝記ノベル好きの私の食指も動くというもの。
唯一、菊地と異なるのが、勇ましい女性主人公が存在することくらい。
ノンノベルの作品にしては、随所に女性らしい感性や目の付け所があるのが新鮮。

6作目となる本作では、
舞台は思い切りヴェネチアだわ、
カフェ・フローリアン出てくるわ、
アン・ライス風美少年吸血鬼は出てくるわ、
ライラにロリータ衣装着せるわ、
先生はゴンドラの上でプロポーズしてくれるわ、
おまけに1冊完結の信条も破棄するわで
もう、作者の煩悩満載、まさに好き勝手書いてます。

『水冥き憂いの街』『翡翠の城』『月食の窓』『桜闇』等々、
本作に限らず、タイトルが素晴らしいんですよね、この人の本。
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