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2024.11.25
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2005.03.05
 浅田 次郎 (著)
 文芸春秋 ; ISBN: 4167646021 ;上巻 /ISBN: 416764603X ;下巻


散々映像化されているらしいのですが、
私はドラマも映画も観た事がないので、
内容には全くの先入観なく入れました。
先入観と言えば、新撰組好きって程度ですか。

感想:
泣いた。
すごい泣いた。
電車の中でボロボロ泣いた。
思い出し泣き可能(苦笑)

侍とは?
義とは?忠とは?
人として生きるとは?
そんな大命題を、新撰組隊士・吉村貫一郎の
生き様を通してまざまざと見せつけられる。

吉村を知る者達(主に旧隊士)との対話形式の文体と、
その各章の間の吉村の独白という、
2部構成の少し変わった形態で書かれているが、
出てくる登場人物の全員が容赦なく格好良くて。

我々が良く知る、近藤が、土方が、沖田が、斉藤が、
生き生きと描かれていて、それはもう「格好いい」の一言。
土方好きの私としても大変満足できた。(ついでに斉藤も好きになった)

中でも、斉藤一の「死ぬな、吉村!」には、もう…。
それとも、最後の独白だろうか、凄いのは。

いや、涙腺轟沈の大作。
間違いなく、今まで読んだ中でも1,2を争う名作。
男なら読んで泣いて欲しい。

吉村の独白部分の文体が特殊(南部弁)なので、
始め少しだけ抵抗があったが、
私にとっては慣れ親しんだ言葉だったので、
読んでいくうちに慣れた。

苦言を挙げるとすると、最後の最後、農学者の下りは
やや蛇足めいたものを感じないでもない。

評価は、 ★★★★★ (ほしいつつ) = 満点!

…DVD買っちゃおうかな…。


内容(「BOOK」データベースより)
小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。
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★無題
NAME: 猫目
…DVD買っちゃった…。

さー泣くぞ。
2005/03/08(Tue)23:15:09 編集


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