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2025.01.24
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2006.05.26
最近購入した本。

死化粧師1~4 三原 ミツカズ (著)

絵は線が太く、効果的に使われる白の多いコマが特徴的です。
系統的にはちょっと楠本まきに近いかな?

この人の本は、『DOLL』、『毒姫』、『beautiful people』と読んでますが、
人と人との些細な触れ合いや、
亡くしてしまった大事な思い出の話には
思わず目頭が熱くなる事も暫し。

絵柄と設定にやや癖はありますが、読んでみるとはっとさせられるいい話が多いです。
(「いい話」と言い切るにはやや毒もありますが)

『beautiful people』の青空を求める吸血鬼の話が大好きですね。

この『死化粧師』は、エンバーミング(em・balm・ing 遺体に防腐、
殺菌、修復などの処置を施し、生前の姿に近く戻す技術)を生業とする、
エンバーマー・間宮心十郎を主人公に、彼を取り巻く人々や
彼がその職業を選び、身に付けるに至る動機やその後を、
淡々とオムニバス形式で描いていきます。

「エンバーミングは死者の為ではなく、残される生者の為の技術」
と語り、死者に魔法を掛ける主人公・間宮。
その彼の心にも、消えない傷があり、
それは回を追って明らかになっていきます。

エンバーマーというまだ日本では架空の職業が
リアリティ(と少しのファンタジィ)をもって描かれたこの作品、
お時間があれば手に取ってみるのもよろしいかと。
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