2006.05.26
最近購入した本。
死化粧師1~4 三原 ミツカズ (著)
絵は線が太く、効果的に使われる白の多いコマが特徴的です。
系統的にはちょっと楠本まきに近いかな?
この人の本は、『DOLL』、『毒姫』、『beautiful people』と読んでますが、
人と人との些細な触れ合いや、
亡くしてしまった大事な思い出の話には
思わず目頭が熱くなる事も暫し。
絵柄と設定にやや癖はありますが、読んでみるとはっとさせられるいい話が多いです。
(「いい話」と言い切るにはやや毒もありますが)
『beautiful people』の青空を求める吸血鬼の話が大好きですね。
この『死化粧師』は、エンバーミング(em・balm・ing 遺体に防腐、
殺菌、修復などの処置を施し、生前の姿に近く戻す技術)を生業とする、
エンバーマー・間宮心十郎を主人公に、彼を取り巻く人々や
彼がその職業を選び、身に付けるに至る動機やその後を、
淡々とオムニバス形式で描いていきます。
「エンバーミングは死者の為ではなく、残される生者の為の技術」
と語り、死者に魔法を掛ける主人公・間宮。
その彼の心にも、消えない傷があり、
それは回を追って明らかになっていきます。
エンバーマーというまだ日本では架空の職業が
リアリティ(と少しのファンタジィ)をもって描かれたこの作品、
お時間があれば手に取ってみるのもよろしいかと。
死化粧師1~4 三原 ミツカズ (著)
絵は線が太く、効果的に使われる白の多いコマが特徴的です。
系統的にはちょっと楠本まきに近いかな?
この人の本は、『DOLL』、『毒姫』、『beautiful people』と読んでますが、
人と人との些細な触れ合いや、
亡くしてしまった大事な思い出の話には
思わず目頭が熱くなる事も暫し。
絵柄と設定にやや癖はありますが、読んでみるとはっとさせられるいい話が多いです。
(「いい話」と言い切るにはやや毒もありますが)
『beautiful people』の青空を求める吸血鬼の話が大好きですね。
この『死化粧師』は、エンバーミング(em・balm・ing 遺体に防腐、
殺菌、修復などの処置を施し、生前の姿に近く戻す技術)を生業とする、
エンバーマー・間宮心十郎を主人公に、彼を取り巻く人々や
彼がその職業を選び、身に付けるに至る動機やその後を、
淡々とオムニバス形式で描いていきます。
「エンバーミングは死者の為ではなく、残される生者の為の技術」
と語り、死者に魔法を掛ける主人公・間宮。
その彼の心にも、消えない傷があり、
それは回を追って明らかになっていきます。
エンバーマーというまだ日本では架空の職業が
リアリティ(と少しのファンタジィ)をもって描かれたこの作品、
お時間があれば手に取ってみるのもよろしいかと。
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2006.05.15
今日買った本。
直接表紙を載せたいのだけれど、
色々問題があるのでリンクだけ。
Amazon.co.jp:ひなたの狼-新選組綺談-(1)バーズコミックス: 本
…ええと、新撰組好きです。
中でも誰が好きって、土方歳三です。
某漫画でやけに目の細いイメージが定着してしまった、藤田五郎こと斉藤一、
労咳持ちの天才剣士、三段突きの沖田総司、
20代の癖に妙におっさんに描かれることの多い、局長・近藤勇、
そして、新撰組最強の剣士、吉村貫一郎!
等々、壬生狼には魅力的な面々が勢揃いしています。
が、それを差っ引いても、副長・土方歳三の魅力には敵いません。
冷静沈着でいて、組織の為なら鬼となる男。
厳格、どころか、ある種キ○○イじみた隊規を定め、
己の理想とする「士道」に背いた者には切腹を命じる鬼の副長。
組織の要のNo.2。
義に生き、最後まで義の為に戦い、散っていった男。
彼について書かせたら、到底、この1エントリに収まるとは思えません。
兎に角、私はこの「鬼の副長」が大好きです。
で、この『ひなたの狼』。
リンクをぽちっとクリックしてみて頂くと判りますが、
表紙のヒト…誰?
正直、最初はこいつが沖田だとばかり思って読んでましたが、何と土方。
…未だ嘗て、此処まで軟弱そうな土方を描いた人はいなかったんじゃないでしょうか。
「鬼の副長」とのギャップがすごく楽しみで、
即、@niftyBOOKS~アット・ニフティブックスで続きを購入してしまいました。
作者は菊池秀行原作の『退魔針』の人。
それなりに楽しめそうです。
直接表紙を載せたいのだけれど、
色々問題があるのでリンクだけ。
Amazon.co.jp:ひなたの狼-新選組綺談-(1)バーズコミックス: 本
…ええと、新撰組好きです。
中でも誰が好きって、土方歳三です。
某漫画でやけに目の細いイメージが定着してしまった、藤田五郎こと斉藤一、
労咳持ちの天才剣士、三段突きの沖田総司、
20代の癖に妙におっさんに描かれることの多い、局長・近藤勇、
そして、新撰組最強の剣士、吉村貫一郎!
等々、壬生狼には魅力的な面々が勢揃いしています。
が、それを差っ引いても、副長・土方歳三の魅力には敵いません。
冷静沈着でいて、組織の為なら鬼となる男。
厳格、どころか、ある種キ○○イじみた隊規を定め、
己の理想とする「士道」に背いた者には切腹を命じる鬼の副長。
組織の要のNo.2。
義に生き、最後まで義の為に戦い、散っていった男。
彼について書かせたら、到底、この1エントリに収まるとは思えません。
兎に角、私はこの「鬼の副長」が大好きです。
で、この『ひなたの狼』。
リンクをぽちっとクリックしてみて頂くと判りますが、
表紙のヒト…誰?
正直、最初はこいつが沖田だとばかり思って読んでましたが、何と土方。
…未だ嘗て、此処まで軟弱そうな土方を描いた人はいなかったんじゃないでしょうか。
「鬼の副長」とのギャップがすごく楽しみで、
即、@niftyBOOKS~アット・ニフティブックスで続きを購入してしまいました。
作者は菊池秀行原作の『退魔針』の人。
それなりに楽しめそうです。
2006.03.26
第一段 春は、あけぼの。
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明りて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。
夏は、夜。月の頃は、さらなり。闇もなほ。蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。また、さらでもいと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、温く緩びもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
清少納言著『枕草子』より
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
行書体のテスト。
…結構色々出来るのね(^-^;)。
ちなみに、
これがDFPOP体。
これがDHP行書体。
これがHGゴシックE-PRO。
機種・OS依存あるかも、、、
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明りて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。
夏は、夜。月の頃は、さらなり。闇もなほ。蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。また、さらでもいと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、温く緩びもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
清少納言著『枕草子』より
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
行書体のテスト。
…結構色々出来るのね(^-^;)。
ちなみに、
これがDFPOP体。
これがDHP行書体。
これがHGゴシックE-PRO。
機種・OS依存あるかも、、、
2006.01.02
酔った頭で魔界都市 <新宿>談義。
十六夜京也って普通過ぎる。
性格は至って何処にでも居そうな好青年だし、
武器なんざ単なる木刀だし。
これは作者じゃなくとも何とも使い難い。
剣豪小説ならいざ知らず、
敵の数だけ技のバリエーションを考えるだけで苦でしかない。
目新しさがない。
元々、菊地には刀剣一本で何でも可能にしてしまう
恐怖の狩人が居る訳だし、どう足掻いたって勝ち目なんてない。
更に、普通(に近い)の性格の主人公なら八頭大で事足りる。
共に出てくる何でも有りな医者には常識なんて通用しないわ、
かと言って、彼の手を借りないで済む程自己完結してないわで、
京也独りでは新宿を引っ張るには何とも頼りない。
大体、並ぶと見劣りしまくりだし。
そんな訳で、新宿の申し子たる、
ぼーとした超絶美形でしかも二重人格な主人公の出現は
これはもう必然としか言いようがない訳です。
出番だよ、秋くん。
十六夜念法、好きなんだけどなぁ、判りやすい性格も。
…などと、『魔宮バビロン』を読みながら思った正月の夜。
まさにどうでもいい話。
ちなみに、菊地作品で私が一番好きな主人公は
『蒼き影のリリス』の一人称の主人公、秋月だったりします。
(でーとか医者とかは、神レベルなので取り敢えず置いとく)
ホントどうでもいい話。
ちなみにちなみに、猫目宅には菊地秀行の新宿絡みの著書(+でー)は全て網羅してます。
たぶん、そこらの書店に負けることはないでしょうね。
十六夜京也って普通過ぎる。
性格は至って何処にでも居そうな好青年だし、
武器なんざ単なる木刀だし。
これは作者じゃなくとも何とも使い難い。
剣豪小説ならいざ知らず、
敵の数だけ技のバリエーションを考えるだけで苦でしかない。
目新しさがない。
元々、菊地には刀剣一本で何でも可能にしてしまう
恐怖の狩人が居る訳だし、どう足掻いたって勝ち目なんてない。
更に、普通(に近い)の性格の主人公なら八頭大で事足りる。
共に出てくる何でも有りな医者には常識なんて通用しないわ、
かと言って、彼の手を借りないで済む程自己完結してないわで、
京也独りでは新宿を引っ張るには何とも頼りない。
大体、並ぶと見劣りしまくりだし。
そんな訳で、新宿の申し子たる、
ぼーとした超絶美形でしかも二重人格な主人公の出現は
これはもう必然としか言いようがない訳です。
出番だよ、秋くん。
十六夜念法、好きなんだけどなぁ、判りやすい性格も。
…などと、『魔宮バビロン』を読みながら思った正月の夜。
まさにどうでもいい話。
ちなみに、菊地作品で私が一番好きな主人公は
『蒼き影のリリス』の一人称の主人公、秋月だったりします。
(でーとか医者とかは、神レベルなので取り敢えず置いとく)
ホントどうでもいい話。
ちなみにちなみに、猫目宅には菊地秀行の新宿絡みの著書(+でー)は全て網羅してます。
たぶん、そこらの書店に負けることはないでしょうね。
2005.08.31
大槻 ケンヂ (著)
思潮社 ; ISBN: 4783703272 ; (1990/10)
懐かしい本を手に入れた。
10年以上前、初めて借りて読んで以来、
私の文章観に最も影響を与えた本である。
腐った血色の感性が織りなす珠玉の言葉たち。
絶品、としか言いようがない。
ボードレールの 『悪の華』も読んだが、アレよりも余程洒落ている。
オーケンは曲として聞いた方がいい、といった意見も聞くが、私の考えは逆だ。
これらの詩の数々は、目で見て、心で味わうべきだと思う。
「人生とは?」の問いかけに、
「イデオロギー無き我が屍を 血祭りにあげるが如し」と応える。
素晴らしい。素晴らし過ぎる。ブラボー、ハレルヤ。
懐かしい本を手に入れて、
久々に読んだが、やはり素晴らしいと思う。
…とても人にはお薦めできないが。

思潮社 ; ISBN: 4783703272 ; (1990/10)
懐かしい本を手に入れた。
10年以上前、初めて借りて読んで以来、
私の文章観に最も影響を与えた本である。
腐った血色の感性が織りなす珠玉の言葉たち。
絶品、としか言いようがない。
ボードレールの 『悪の華』も読んだが、アレよりも余程洒落ている。
オーケンは曲として聞いた方がいい、といった意見も聞くが、私の考えは逆だ。
これらの詩の数々は、目で見て、心で味わうべきだと思う。
「人生とは?」の問いかけに、
「イデオロギー無き我が屍を 血祭りにあげるが如し」と応える。
素晴らしい。素晴らし過ぎる。ブラボー、ハレルヤ。
懐かしい本を手に入れて、
久々に読んだが、やはり素晴らしいと思う。
…とても人にはお薦めできないが。
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